映画 「半落ち」
2005/05/26

出演:寺尾聰、伊原剛志、鶴田真由他
監督:佐々部清
刑事がアルツハイマーの妻を殺したと出頭する。殺害にいたる経緯は自供したが、死亡後の二日間の行動は全くしゃべろうとしない。その二日日間に何があったのか。
ひとつの事件を警察、検察、新聞記者、弁護士、裁判官がそれぞれ真実を求めてゆく展開は非常に面白い。中でも警察と検察のやりとりが切迫していていい。
ストーリー全体でも、警察と検察と新聞記者の関係や、裁判官の環境など非常によくできていると思う。ただ、吉岡秀隆はちょっとアレだなあと感じた。
まあ、なんだかんだ言って感動しました。
おすすめ度 ★★★★
映画 「天国と地獄」
2005/05/25

出演: 三船敏郎、山崎努 他
監督: 黒澤明
大手製靴会社の役員の息子が何者かに誘拐され、身代金を要求される。しかしその息子は人違いで…。
2時間を越える作品だが、前半と後半に大きく分けられており、前半は誘拐犯との息を呑むやり取り、主人公の苦悩がリアルに描かれている。まったく無駄のない台詞と三船敏郎の迫真の演技がそれを際立たせる。ミフネ、かっこいい。
また、警察の操作の様子がこれまたかっこいい。踊る大捜査線的な派手なものでは決してないが、かっこいい。画は白黒、音楽もカメラワークもいたってシンプル。なのに非常にスリリング。飽きさせない。
時代を反映した社会派サスペンス。おすすめ。
おすすめ度 ★★★★★
映画 「スクール・ウォーズ HERO」
2005/05/25

出演: 照英、和久井映見 他
監督: 関本郁夫
元ラグビー全日本代表の山上修治が伏見第一工業高校に赴任し、不良連中ばかりのラグビー部を立て直していく熱血青春感動ストーリー。
15年ほど前にTVドラマで放送されたのを、キャスティングを一新してリメイクしてある。照英は演技力云々よりも、そのいかにもラガーという体格、笑顔、泣き顔が最高にいい。山下慎二版を良く知らない者としては、結構満足できた。
ただ気をつけなければいけないのは、この映画を斜めから見てしまうと随所におもしろポイントがあるということ。見る側も山下監督同様、真っ直ぐ熱血野郎になって見ないと本当の面白さは味わえない。
元ラガーは必見。ラグビーを知らない人でも楽しめると思う。
おすすめ度 ★★★★
夏個展
2005/05/23
夏個展(売出し)が近付いている。6月3,4,5日なので、あと10日になる。
金曜に、個展チェックと題した研修があった。講師はいつもの人ユーリ。もちろん仮名。ユーリはどうやらこのサイトを時々見ているらしく、日ごろいかにサボってばかりいるかをしっかり掴んでいた。参った。
計画は前年比120%。馬鹿げた数字のようだが、大手電機メーカーの決算を見てもわかるように、二桁アップやダウンはざらにある。
しかし120%はきつい。
具体的に何を何台売って目標を達成しようかと計画を立てていると、その120%という数字の重みが徐々に増してくる。テレビこんなに売れるんだろうか…。
さすがにプレッシャー感じたので、大幅に遅れていた準備をやっと頑張りだした。そして今日、50型のプラズマテレビを貸出ししてきた。売れますように。
さて、フットサルしてくるか。
映画 「オールド・ボーイ」
2005/05/20

出演: チェ・ミンシク、ユ・ジテ他
監督: パク・チャヌク
突然誘拐され15年間監禁され続けた男が主人公。15年経ったある日、目が覚めるとそこはビルの屋上。そこから、自分を監禁した犯人への復讐が始まる。
様々なメディアでストーリーの秀逸さが評価されていたので、最後に予想もつかないどんでん返しがあるサスペンスものだろうなと思って借りてきた。
これが大きな間違いだった。
この映画、基本的にバイオレンスの描写がどぎつい。思わず目を背けてしまう場面もいくつかあった。今までは北野武の「BROTHER」がベスト・オブ・生々しいバイオレンスムービーだったが、一気に抜き去ってしまった。
それに加え、話の筋道が見えてくると一気にやりきれない気分になり、胸が痛くなる。ショックも大きい。とにかく悲話に仕上がっている。ラストも重く切ない。
配役はバッチリ。主人公よし、悪役よし、ヒロイン役のカン・ヘジョンがやたらとかわいいのも悲しさを引き立てている。
相当な悲話であることを覚悟して見ないとかなりのダメージをくらう。見る人は気をつけて。ストーリー展開、脚本は確かにすごい。でもすごすぎて胸が悪くなってしまうのはおれだけじゃないはず。
おすすめ度 ★★★
映画 「69 sixty nine」
2005/05/19

出演: 妻夫木聡、安藤政信他
監督: 李相日
1969年を舞台にした青春映画。主人公ケンが仲間を巻き込みバリケード封鎖をしたりフェスティバルを開いたりする。
舞台は1969年。学生運動が盛んで、反体制が流行った時代。しかしこの映画から感じられるのはそんな政治的なものではなく、ただ青春を楽しもうという高校生のエネルギーのみ。バリケード封鎖だって面白いからやってみただけ。フェスティバルと同じノリ。
安藤政信が高校生役…と心配だったが、十分いける。妻夫木の演技も素晴らしい。妻夫木は、ジョゼやブラックジャックやローレライ(見てない)よりも、こういう青春ハチャメチャ映画で本領を発揮していると思う。
間違いなく楽しい気分になれる映画。おすすめ。欲を言えばもう一ひねり欲しかったなという感じ。
おすすめ度 ★★★★☆(4.5)
映画 「羅生門」
2005/05/17

出演: 三船敏郎、京マチ子他
監督: 黒澤明
原作は芥川龍之介の「藪の中」。羅生門の下で雨宿りをした3人の男が、3日前に起きた事件について語り合う。
事件の中心人物は、盗賊、検非違使、その妻の3人。検非違使が死体で見つかり、その盗賊が捕らえられて証言をする。さらに検非違使の妻も見つかり証言をする。しまいには死んだ検非違使もイタコの力を借りて証言をする。
これらの証言は皆バラバラで食い違い、どれが本物なのかわからない。そのことを羅生門の下、3人の男が語り合い、「誰も信じられない」「恐ろしい、恐ろしい」とつぶやきながら話が進んでいく。そしてハッとするラストが待っている。
約90分と短めの映画だが、無駄がなく研ぎ澄まされた感じがする。特に検非違使と盗賊の戦いにおける迫力といったらない。緊張感、泥臭さ、スピード感において現代映画を遥かにしのいでいる。
ストーリーもわかりやすくてよい。登場人物は全部で8人しかおらず、キャラクターも個性が強い。キャスティングが七人の侍と結構かぶっているせいもあったかもしれない。
ラスト、下人の発言はこの作品を総括している。これに尽きる。
おすすめ度 ★★★★
映画 「犬神家の一族」
2005/05/16

出演: 石坂浩二、高峰三枝子他
監督: 市川崑
大富豪である犬神家の遺産をめぐって繰り広げられる殺人事件。金田一シリーズの第一作。
>それはそれはコワかった。
>コワイ話ってのは、日本のものの方が
>なんか湿り気があってコワイな。ホントに背筋が寒くなってしまった。
という友人のレビューを受け、怖い系はほとんど見ないのになんとなく怖いもの見たさで借りてしまった。
万全を期すため、いつもの10-12時ではなく、午前10-12時で見た。これなら怖さも和らぐ。
結論、思っていたほど怖くなかった。怖さよりも、陰鬱な雰囲気、遺産争いが生んだ不幸な結末、が印象的だった。「ギャー!」となるところもないわけではないが、製作者側も驚かそうとはしていないと思う。全般に渡ってどんよりとした、じめっとした空気に包まれている、それを狙っているのだと思う。
そういう点で見ると、この映画はなかなか素晴らしい。屋敷の中の描写や、人物がアップになるところ、サブリミナル的な作りもいいと思う。ドキッとする。
怖くないわけではないので万人には勧められないが、推理、恐怖、ドラマのそれぞれの要素がバランスよく組み合わさっていて、結構お勧めできる。
石坂浩二の軽妙な芝居、坂口良子のカワユさが目立った。
おすすめ度 ★★★☆ (3.5)
映画 「ガタカ」
2005/05/09

出演: イーサン・ホーク、ジュード・ロウ、ユマ・サーマン他
監督: アンドリュー・ニコル
遺伝子情報によって職業を自由に選択することもできなくなった未来。受精卵の時点で、何十年後に発生するかもしれない疾患までもがわかるようになり、人はより完璧を求めていった。
主人公は体が弱く、寿命もそれほど長くなかったが宇宙飛行士になる夢を捨てきれず、遺伝子を詐称して宇宙飛行士の施設「ガタカ」に入社する。しかしそこで殺人事件が起こり、主人公が容疑にかけられてしまう。
この映画、GEOのSFコーナーにあったが、SF的要素はあまり濃くない。それよりもサスペンス的要素が濃く、全編に渡ってスリリングな展開になっている。
また、後半になって気付いたが、この映画は音楽が非常に良い。特にメインテーマとなる曲は物悲しく、劣った遺伝子を持ちながらも運命に逆らおうとする主人公の姿にピッタリ合う。感動する。
主人公とジュード・ロウの間に芽生えた友情も見逃せない。ラストは衝撃的だが、少し物足りない感じもある。メッセージがあるとわかりやすかったと思うのは無粋か。
脚本・俳優・音楽と三拍子揃った一品と言える。
おすすめ度 ★★★★★
映画 「七人の侍」
2005/05/05

監督: 黒澤明
出演: 三船敏郎、志村喬、他
あらすじは、貧しい村の農民が野武士から村を守るため、侍を雇って守ってもらうというもの。
3時間30分に渡る超大作。しかしその時間を忘れさせるほど秀逸なストーリー、そして俳優陣の演技が光る。
七人の侍のいずれもが個性豊かなキャラクターで、全員揃った段階で、全部覚えられるか不安だったが、まったく問題なかった。個人的に、いかにも武士というたたずまいの宮口精二、そして破天荒な三船敏郎が光っていたと思う。
はじめにあらすじを書いたが、作品中では村と野武士の戦いはもちろんのこと、農民たちの心理がこれでもかというくらいにリアルに、泥臭く描いてある。
現代人である自分が農民たちの行動に嫌悪感を抱くのは当たり前だ。農民たちは明日の食事にも困る状況で、その上野武士の襲来に怯える日々を送っている。そんな追い込まれた状況ならば仕方ない行動だろうと思う。
ともかく、さまざまな要素がグッと詰まった大傑作だと言える。見てない人は絶対に見たほうがいい。
おすすめ度 ★★★★★
JR脱線事故
2005/05/01
こんな記事を見つけた。
亡くなった人とその家族・友人は一番気の毒だが、この人もまた気の毒でならない。
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